2020年を振り返って〈後編〉

12月24日は狩野川の河口に。

この日は風が強かった。

干潮を狙って撮りに行ったのに、

高潮気味・・・。

曖昧だった表記を統一しようと思う。

こっちが左岸。

こっちが右岸。

海を正面に見れば、全く迷うことは無い。

問題は・・・、

店主には逆らえないということ。

チャリーン☆(購入。)

じゃなかった・・・。

問題は、

ご存じの通り、

堤体前に入った時のこと。

こうなるから。

いつもごひいきくださる皆様にとっては周知の事実。

いつも応援してくださりありがとうございます。

今年の締めは、

ここにしようと思う。

暗くなるのを待って挑んだ。

そろそろいい頃だろう。

選んだ曲はD547 An die Musik(シューベルト)

帰りに大平でクリスマスケーキを購入。

来年もまた、よろしくお願いします。

Ⓐ狩野川河口Ⓑ江川水門前Ⓒ・Ⓓ狩野川河口Ⓔ江川水門Ⓕ狩野川河口左岸Ⓖ狩野川河口右岸Ⓗ狩野川河口右岸(不動岩前)Ⓘ千漁家Ⓙ沼津港のネコ様ⓀメギスⓁ旧眠雲閣落合楼前Ⓜ瑞祥橋Ⓝ天城遊歩道Ⓞ・Ⓟ水恋鳥流路工Ⓠ堤体横の階段Ⓡ水恋鳥広場の木橋Ⓢ猿橋と看板Ⓣ猿橋と与市坂川Ⓤ堤体前Ⓥ風速計Ⓦ堤体全景Ⓧ大平ミニⓎクリスマスケーキ

2020年を振り返って〈前編〉

伊豆長岡駅といえば、

自治体名は伊豆の国市。

いつも「通過」するばかりなのだが、

今日(2020年12月21日冬至)は寄り道していくことにした。

この町にもきっと素敵な場所があるだろうと、

階段を下りると、

草がボーボーに生えていた。

それでも、細い踏み跡に沿っていくと。

ワンドに出た。振り返ると、

ほら。

車に戻った。

割と住みやすい町なのかもしれない。

何度も目の前を通過した。

この道を使って。

車に戻った。

お世話になりました。

たまには左折してみよう。

やっぱり越えてしまう。

牧之郷駅近くの、

森の番人の住処。

国交省系の方もお世話になりました。

再び伊豆の国市に入った。

でも熱海市に抜けてしまう。

急坂を下る。

海も山も、

好きなのは、

a

自分自身の強みだと思う。

b

渓に下りる。

c

クリスマスっぽいカラーリングをどうぞ。

d

そういえば今年はこれを初導入した。

e

渓畔林がこれだけ良ければ、

f

響きは間違いない。

今日も大成功。

Ⓐ伊豆長岡駅Ⓑタイムズ伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅Ⓒ南條交差点(西向き)Ⓓ千歳橋Ⓔ狩野川堤防Ⓕ狩野川堤防の階段Ⓖ狩野川堤外地ⒽセイタカアワダチソウⒾ狩野川Ⓙ逆さ富士Ⓚ南條交差点(東向き)Ⓛアピタ大仁店Ⓜ城山Ⓝ伊豆縦貫道Ⓞ狩野川堤防Ⓟ狩野川漁業協同組合Ⓠ大仁橋南詰Ⓡ白坂橋Ⓢ・Ⓣ関東森林管理局伊豆森林管理署Ⓤ「水の防災」講習の資料(沼津河川国道事務所作成)Ⓥ伊豆の国市下畑Ⓦ山伏峠Ⓧ県道80号線Ⓨ国道135号線老松橋Ⓩ熱海宮川(河口付近)a熱海宮川起点看板b堤体前右岸cフユイチゴd風速計表示e堤体前左岸f銘板g堤体全景

惹きつけている!

だるま山高原レストハウス

12月14日正午過ぎ。まずは伊豆市修善寺にある展望台へ。
入渓前に美しい駿河湾と富士山、そして自身の在住するまち沼津市を見ておこうという事で展望台のデッキ上にあがった。

もう午前中の寒い時間帯は越えてしまったが、それでも遠方の景色の見通しは良く、奥には山梨や神奈川県境の山々までが見える。そして奥から徐々に近づいてきたところに静岡県東部の市街地、一番手前側の海に接しているあたりが沼津市だ。

沼津市を南側から眺めることが出来る、数少ない、非常に貴重なビュースポット。

ふと右横、ほぼ全面ガラス張りになった建物の中を見る。室内では自身と同様、遠くの景色を見ながら、さらに食べ物を口に運んでいる人が数名いる。こちらの展望台のデッキ上とは環境が打って変わり、コートを脱いで食事を楽しむという余裕っぷりが垣間見られる。

エアコンの効いた室内の暖かさ、美味しそうな食べ物。

たまらず誘惑に負け、車を停めた駐車場側まで戻り、正面入り口から室内に入る。建物の名は正面入り口側の外壁に書かれているとおり「だるま山高原レストハウス(達磨山高原レストハウス)」。

テイクアウトのメニューはありますか?

聞けば、一部のメニューについては持ち帰りが可能だという。エアコンの効いた室内に誘惑されて店内を訪れたのであったが、自身の年齢と置かれている立場(旧修善寺町外からの訪問者ということ)を考え、テーブルは他の方に譲ることにした。

入り口近くで商品の出来上がりを待つ。清算をしたレジの横には展望台デッキから撮影したとみられる美しい景色の写真が置かれている。これは日本の山の象徴ともいうべき富士山が含まれているあたりは、外国人向けなのかな?と。

昨年の今頃であったら、外国人も日本人も来る人は大歓迎。お互い国際交流も楽しみましょう。で、間違いは何も無かったはずだ。異論を唱える者など誰もいなかったと思う。

それが年明けまもなくからの・・・。
海外、そして日本全域が“怪しい地域”となってしまった。そしてそういったことには東京都とか大都市圏だけの問題だと思っていたのだが、今や伊豆の田舎の町でもウイルスの蔓延が明らかに。

自身で出来ることは、感染の予防。手洗い、消毒、マスクの着用、密の回避。
個人的には移されることもそうだし、移すことも怖い。移した先によっては莫大な経済損失が発生することも考えられる。

社会的距離・・・。とやらを。

砂防ダムを目指して、その道すがら観光地に接していながら、その地域の人に必要以上に関わることが出来ないというのは、非常に、非常に残念でならない。

懇願の年の瀬。来年こそはいい年にしたい。

ようやく出てきた食べ物と代金を交換し、店を出る。車に乗り込みそのまま東進。およそ1.8キロ走って現れた「達磨山林道」入り口に右折して入る。そこからさらに1キロほど走って車を停めた。

一沼津市民としてうれしい眺望。
“高原”、“レストハウス”にしては良心的価格。
みそおでん
こちらは鹿味噌おにぎり
夜景も美しい。

アブラハヤ

朱い欄干の橋がある。橋の名は「三ツ石橋」。
車は三ツ石橋をわたってさらに進み、道幅の広くなったところに駐車した。橋上を通過した時点で確認をしたが、上流に見える砂防堰堤(修善寺川第1堰堤)は今日は伏流寸前、ギリギリ落水の状態。

白泡を伴うほども無く、放水路天端から堤体水裏をコーティングするように、コンクリートの表面に薄い皮膜を作るように水が落ちている。

これは電気稼働の噴水では無い。一見故障したようなその姿を見せる堤体本体であっても、この水量こそが自然ありのままの姿であり、逆に言えばこの時期にしか見られない堤体の魅力なのである。

落水で鳴らす。ばかりが堤体では無く。

時には大人しく、静かに黙り込み、気品を感じさせる堤体が時にこうして目の前に現れることがある。
堤体前には渓畔林によって作られたうす暗い空間。うす暗い空間から感じられるのは、艶(あで)と、色気であり、つまりのところ、
「惹きつけている!」。

今日のように時には、水量少なく、植物に勢い無く。

その弱々しさを、その苦しそうな感じを、同情して「癒やされた。」なんて言うことは、間違っても無いだろう。

池のように静かになってしまっている川面も、溜まっている泥も、石や護岸にこびり付いている蘚苔も、そこに枝ながらも影を落とす樹木も、すべてが、
惹きつけている!

朱く染められた欄干は着物のよう。これも非常に重要。

惹きつけられてしばらく、その池のように静かになっている川面を眺めていたら、一匹のアブラハヤが上まであがってきて一輪の波紋を作った。

おい、スケベ野郎~。

わずか数センチばかりの小魚にバカにされたような気がした。

コンニャクも食えないガキにこの魅力がわかるか!

先ほど買ってきたみそおでんにかぶりつきながら、こっちは大人で偉いのだと魚に向かって訴えてやった。

違っているのはわかっている。

よく見れば、ここは最近「剃り」ほどの施しが入ったようで、前より一段と綺麗になっている。右岸(向かって左側)からはカバノキ科ヤシャブシが伸びていたはずで、左岸側にはほぼ垂直に伸びるアカメガシワの木があったはずだ。

伐ったことで、がぜん堤体が見やすくなった。その差は落葉樹が元気になる夏場だとさらに顕著になって現れることであろう。

アブラハヤよ、来夏にでも再会しようではないか。

再訪を誓って三ツ石橋をあとにした。

買ってきたみそおでんを食らう。
53歳の色気。
修善寺川第1堰堤

地元の厚意

その後は、2時間ほど北又川を散策したあと、場所を湯舟川に移すことにした。達磨山林道をさらに船原方向に進み3キロほど走って牧場橋手前を左折する。

ところどころ暗くなった人工林を走り抜けてゆくとニホンジカが突然林道を横切ったりする。腕時計の示す時間は午後3時半。まだ明るくあろうとも、もうそうそう長くは無いのだということを山の居住者の登場で知る。

桂大師への登山道前を抜け、さらに行くと湯舟川ふれあい公園入り口。公園内に入って上流側に車を走らせてゆくと、ケヤキの木がみな枝だけになっている様子が目に入ってきた。前回来たときはこんな状態では無かったはずだ。

ソロキャンプとやらが・・・?

今夏は流行ったか?例のウイルスの影響により。“使用感”は例年通りといった感じを受けたが、何せトイレが無いから・・・。人によってはキツいのでは?そもそもここはキャンプ場では無いし。

いずれにしてもゴミは持ち帰ろう。お互いに。地元の厚意もあって使えているのだということを忘れず。ゴミも灰も・・・、全てを。

ゴミは持ち帰ろう。
湯舟川ふれあい公園
この木々の感じも。好きなんだなぁ。

公園最上流部のスリット堰堤である湯舟川第6号床固工の横に車を置き、準備を整える。先ほどの北又川はかなり伏流気味であったが、こちらの湯舟川は水がしっかりと流れている。

午後3時40分。踏み跡を下りて川の中に立ち入る。そのまま上流方向に歩くとものの10分もしないうちに湯舟川第2堰堤に到着。

堤体前の空間を見て前回(今年の9月)の時との違いを思い出す。川石の配置はあまりよく覚えていないが、当時から現在までの期間中、目立って荒れた実績は無いはずなので変わってはいないだろう。

水量は前回より確実に落ちているので、今回の方が比較的イージーに鳴らせることが出来るのではと予想。果たして・・・?そして、一番の違いはやはり渓畔林の状態。

さきほどの湯舟川ふれあい公園のケヤキの木々がそうであったように、全体的に葉が落ちて枝だけの状態になっている。もともとここは川の中央付近にほとんど何も覆いかぶさるものが無いオープンな場所なので、より一層、空まで突き抜けて非常に明るい空間が出来ている。

早速Vメガホンをセットし、声を入れてみる・・・。よく響く!

状態としてはかなり良くて、例えば堤体水裏、堤体二階部分、両サイド、いずれの方向に声を入れてみても大変に良く響く。周辺に生える木々が枝だけになって、その枝に声が当たって返ってくる感じがなんとも心地よい。

堤体前空間に並ぶ石、堤体本体のコンクリート、木々の幹、枝すべてがよく声を返してくれる。

かなり遊べる堤体だ!

夕暮れで暗くなるまでの間、歓喜とともに音楽を楽しんだのだった。
夕暮れで暗くなるまでの間。
夕暮れで(悔しくも記事はここで)終わり。

あぁ、
ここから温泉って、
書きたかったなぁ・・・。

風は1.8m/s
こんな立派な木が、
生えていたということを知る。
それはコゴメヤナギのこと。
なぜか水没後すぐには枯れない。
堤体全景。

西へ西へ

西へ西へというタイトルに似合わず、今回のエピソードは伊豆半島も最南端に近い下田市。
おなじみ国道414号線は終点が東急ストア前、「中島橋」の交差点。

その中島橋の交差点から下田警察署方向に向かって北上。中村大橋、下田警察署前を通り過ぎて賀茂クリーニング西中店(旧サークルK)前の信号機をまっすぐ通過。つづいて次の信号「柳生入口」を左折。

道形に進んでいくと、やがて左斜め前方に見える学校は稲生沢(いのざわ)小学校。その稲生沢小学校校庭フェンスには大きな文字で「蓮台寺温泉」の看板。看板にしたがい左折すると、西へ西へと進む。

県立下田高校前、蓮台寺温泉、吉田松陰寓寄処前を通り過ぎてさらに行くと、まだ真新しい消防庫の前にY字分岐が現れる。分岐を右に曲がれば何ともユニークな交通安全看板の連続。

12月9日の朝。まずはその交通安全看板の見学ということで下田市大沢(下大沢)を訪れた。

下田市大沢(下大沢)

志戸松尾起伏堰

午前9時半、看板を一通り見学したあと大沢を出発。(本当に見学目的だけでここにやって来た。)来た道を戻るかたちで進み、稲生沢小学校前まで出る。

この日は午後から堤体に入ろうと思っていたのでまだ時間があった。小学校前を左折し、お吉ヶ渕の信号まで走る。

道は三叉路より国道414号線となり、そのまま北進しようとも思ったが稲生沢川沿い、芝生の上で地元の人たちが楽しそうにグランドゴルフをしていたので自身も車を降りてみることにした。

空はどんよりと曇っていたが寒くはない。

そのまま稲生沢川沿いを少し歩くことに。川で何かを突つこうとしているシラサギに導かれながら下流側に歩いて行くと、やがて護岸上にコイの泳ぐ池を見ることが出来た。池に注ぐ水はかなりきれい。ここより上流には稲生沢川の川水を堰き止める「志戸松尾起伏堰」があるはずだが、そこからの水であろうか?

いや、池のある稲生沢川の護岸上から国道414号線挟んで反対には立派な山が控えている。湧き水か?

今(書いている。)になってみれば、もうちょっとよく調べてくれば良かったと思っているが、川の護岸下から4メートルほど上がったところに素晴らしい池があったこと、そこでゆったりと泳ぐコイの姿に癒やされたこと、その事実に間違いは無い。

稲生沢川(お吉ヶ渕周辺より上流側を見る。)
餌を漁るシラサギはまだ幼齢。
お吉ヶ淵遺蹟とも
著名人による心情の歌

“稲”

再び車に乗り込み、北上した。志戸松尾起伏堰を少し見学した後、道は稲生沢川ともども西に向かって大きくカーブ。そのまま箕作の信号も直進し、県道15号線に入った。

箕作信号直後の「深根橋」をわたって、川を右手側に見るようになったが、やはり先ほどのお吉ヶ渕周辺と同様に、道路を挟んで川の反対側には立派な山が控えている。

ちょうどヤマザキショップ(下畑商店)のあたりから、南方向へ登っていったあたりのピークが藤原山(331.6m)という山らしいので、先ほどの大沢や蓮台寺温泉とは藤原山を隔てて一本北側の谷を走っていることになる。

まぁ、谷とは言ってもこちらはかなり広く平野が形成されていて水田となっているところが多い。稲生沢川の“いの”は、いのししじゃなくて本当に“稲”なのか?それともやっぱりイノシシなのか?

そんなことを考えながら平野を西へ西へと行く。このさき賀茂郡松崎町へと通じる婆娑羅トンネル(ばさらトンネル)を目指した。お目当てはその婆娑羅トンネル直前にある喫茶店マンダラ。道は富田橋を渡った辺りからゆるい登り坂となって、うっかりスピードを出してしまいそうになるが我慢してジワリジワリ進み、午前11時、無事マンダラの駐車場に到着。

店に入ってブレンドコーヒーとホットケーキを注文する。

ここの店はなんと言っても水が売り。コーヒーや紅茶、そして料理に使う水も全て湧き水の「大師の聖水」を使用している。

店ではタンブラーでその大師の聖水を出してくれるのだがこれが極上級のクリアーさ。最初に出てくる無料の水が何よりも一番美味いという、何とも広告システムがしっかりした店である。

しばらく待って出てきたブレンドコーヒーとホットケーキ。
間違いの無い美味さ。
堤体に入る前、ちょっと贅沢なひとときを過ごした。

志戸松尾起伏堰
別名「風船ダム」とも。
マンダラ
大師の聖水
店は軽食のほかランチも出してくれる。

カシャカシャ

正午過ぎ、マンダラを出発。県道15号線を再び富田橋まで戻って橋を渡った直後を右折。下田市加増野集落の道を西へ西へと進む。集落最奥の民家はガードレール欄干の橋を越えたあたりにあるお宅。それも過ぎると手前側と奥側に左折ヵ所が2本。

奥側の左折ヵ所を選択し、道幅の広くなったところに車を置いた。

さて、本日はこの駐車場所からさらに西を目指して堤体を目指す。地理院地図にバッチリ二重線マークが2ヵ所入っているまさにその堤体だ。

準備を済ませ、いざ林道歩きへ。直後にはスギの人工林、さらに進めば今度は竹ヤブ。林道を歩くその足元がカシャカシャと鳴るのは乾いた落ち葉を踏んづけているから。分厚く層状になった今年生まれの落ち葉は実に種類豊富。 

ケヤキ、クヌギ、エノキ、アカメガシワ、イタヤカエデ、ホオノキなどなど。竹ヤブのなかに出来たホオノキの一帯は印象的で思わず画像に撮ってしまったが、この後に現れた小さな橋の辺りもクヌギだらけで面白かった。

林道はかなりきれいに整備されていて、その感じたるや親水公園とか親水ロードといったものに近い。私の住む沼津市の愛鷹広域公園せせらぎの径に雰囲気がよく似ている。チョロチョロと流れる沢の流れを見ながら、森林浴を楽しむことが出来るすばらしいエリアで林道歩きを楽しんだ。

堤体には午後2時に到着。

水は予想通りの伏流。わかってはいたけれど本日はこれで良いと思っている。林道の落ち葉をカシャカシャ鳴らしながら紅葉シーズン終盤の道を歩いて来られたことに価値を感じている。

手前側と奥側と堤体があるうち奥側を選び出し、まずは風速計を取り出す。風は無風。続いてVメガホンをセットし、声を入れてみる。
音は文句なく響き、もはや堤体関係なしといった感じ。

針葉樹の木々の中に声を入れていくような、「無制限」きわまりない響きがボーン、ボーンと返ってくる。
辺りは本当に静かで、水が鳴っていないとこんなにも良くないのかと思いながら、斜面上に生えるスギの木々を見上げながら歌う。

水が鳴っている方がもっと注意深く聞けている気がする。
注意深く聞けているからこその楽しさが味わえていないような・・・。

こうして静かなところで声を入れているとまた新たな発見があって面白い。辺りに生える木々の観察をしながら、歌も楽しみながらおよそ2時間ほど堤体周辺の環境を楽しんだ。

迎えた時刻は午後4時すぎ。退渓の進行方向である西とは逆方向の東へ。

富田橋を渡ってすぐ右折
ホオノキの落ち葉
落ち葉の林道を歩く。
とても歩きやすい林道だ。
左からマユミ、ミズキ、ハリギリ
手前側の堤体。堤体前のスペースが狭い。
風は無風。
手前側、奥側ともに昭和63年。
奥側の堤体。