天金

2月22日。

国道136号線「水神橋」を外れて南に。

これから入ってゆく谷が見える。

川の名は、

横瀬川。

地の名は、

天金(あまがね)。

天に金と書く。

天国があるのか?金があるのか?

知らない。ん?

寝床。

シイタケの。

まるでモザイクアートのよう。

原木栽培は2年もかかる。

バクチ(博打)が見守る。

そういえばさっきから、

降りそそぐ光が、

普通では無いような気がしていた。

車から降りて堤体まで歩くと、

身の危険を感じた。

今の時間は危ない。

時間をずらすか?それとも、

目を逸らすか?

いや、それらの選択はない。

なぜならこれは、

今しか見ることが出来ない光景だから。

a

今しか見ることが出来ない光景の中に、

b

立つ。

c

光に、

d

吸い込まれる!

e

呆れられた。飛ぶ虫には。

f

お前、そんなことも知らなかったのか?と。

g

退渓した。

h

逃げるように。

i

駆け込んだ。

j

あぁ、これがシイタケか・・・。

Ⓐ国道136号線と水神橋Ⓑ~Ⓓ伊豆市土肥(横瀬)Ⓔ指定地看板Ⓕ伊豆市土肥(横瀬)Ⓖゴミステーション看板ⒽⒾ甘夏Ⓙクヌギ林Ⓚ竹林・モノレールⓁⓂシイタケのほだ場ⓃⓄバクチノキⓅ横瀬川の階段工ⓆⓇ林道(駐車スペース付近)ⓈⓉ横瀬川Ⓤ銘板Ⓥ堤体前左岸Ⓦ堤体前右岸Ⓧ風速計Ⓨ堤体全景Ⓩ放水路天端と二階の渓畔林ab堤体前(立ち位置)c堤体前のナメd太陽eオニシバリfオニシバリとオオハナアブg天金から北方向を望む。hシイタケiグリーンヒル土肥j椎茸チャーシューバーガー

赤沢本洞

さぁ、今日はこれを持って。

行こうと思った、砂防ダム音楽家兼店員。

2月8日、場所は前回と同じく伊豆市旧賀茂郡土肥町。

当時は峠越え(土肥峠)の重要ルートであったそうだ。

排水溝は赤く染まっていた。

道路も赤く染まっていた。

道路脇をちょっと見下ろせば低い堰堤。

これは新しい。

本日はちょっと時間をおいてから、

入渓。

時刻は正午を少し過ぎたくらい。

水裏が南向きなので見た目は悪いが、

風は追い風。

歌を・・・、とその前に。

これを。

平常時は「7」になるよう設定されている。

適当なところに刺してみる。

・・・。

園芸用ですから。

ご勘弁を。

声は追い風でガンガン響いた。

退渓後、夕刻まで土肥を楽しんだのだった。

さて、今回はまた別の共同浴場。

決して水なんぞで埋めてはいけない。

熱っつ!!!

ⒶⒷシンワ土壌酸度計AⒸ旧国道136号線Ⓓ道路脇の法面工にあった銘板ⒺⒻ旧国道136号線ⒼⒽ谷止工Ⓘ赤沢本洞Ⓙ「治山事業施行地」看板Ⓚ赤沢本洞Ⓛ銘板Ⓜ風速計Ⓝ赤沢本洞Ⓞ~Ⓡシンワ土壌酸度計AⓈマンリョウⓉヤブツバキⓋ赤沢本洞Ⓦ土肥海水浴場と夕日Ⓧ~Ⓩ屋形温泉共同浴場

まるで桜並木。

今回は伊豆市(旧田方郡土肥町)でのエピソード。

日付は2月4日。

やや南寄りに強い風。

気象庁の発表では、関東地方過去最早の「春一番」になったそうだ。(こちら東海地方では発表ならず。)

今日は追い風のなか、歌えるのだろうか?

その前に、松原公園に寄り道。

土肥桜が見ごろを迎えていた。

個人的には、

白種のほうがいいなと思った。

その土肥桜なのだが、

この時期は西からの季節風がいつも強く。

それでも散らないのは、

耐性持ちなのか?と。

今だ道には耐性など無く。(新道も。)

元来の耐性か?“進化した形態”か?

迷いつつも進む。

ここが駐車スペース。

銘板の無い(もしくは見つけられていない)堤体なので、

この、電柱標識で呼ぶ。

平石支え27D。

Vメガホンをセットして、

声を入れてみる。

しかし堤体がまだ寝ているのと、

風が!

向かい風じゃあ・・・。

おかしいな・・・。

a

100メートル以上下がって、

b

観測してみる。

c

ようやくの追い風。

d

今回は作図をしてみた。

e

してみたが、(もちろん帰ってきてから。)

f

これでは・・・、

g

まるで桜並木。

h

さて、気を取り直して(2月4日に戻って)堤体前へ、

i

向かい風のまま歌った。

j

そしてこれは帰り道、猿橋の橋上で観測したもの。(やはり海側から風が吹いている。)

k

今日もけっこう冷えたな。

l

・・・。

m

熱っつ!!!

Ⓐ~Ⓒ旅人岬Ⓓ風速計Ⓔ大薮南堤防Ⓕ松原公園(日本一大きい花時計)Ⓖ~Ⓘ土肥桜Ⓙ土肥中浜三叉路Ⓚ水神橋Ⓛ国道136号線(旧国道入り口)ⓂⓃ旧国道136号線Ⓞ猿橋Ⓟ「山川」起点看板Ⓠ林道(堤体すぐ横)ⓇⓈ電柱Ⓣ~Ⓧ山川Ⓨ風速計Ⓩab山川c風速計d山川e~g現場案内図hi山川j風速計k~m共同浴場馬場温泉「楠の湯」

地蔵堂川(駿東郡小山町)

1月25日、まずは東名高速道路足柄サービスエリアに。

ETCゲートを抜け、向かった先はJR御殿場線足柄駅。

駅舎は昨年の7月にオープンしたばかりという。

ピカピカのガラス。

(建築に)使っているのはもちろん地元産材。

券売機を設置しないというのが、最新式のようである。

車社会に生きる自分としても、たまには乗っておかないとな。と思っている。

首都圏から人を!

さて、本日はショートタイムの砂防ダム行脚。

昨冬はいれなかった地蔵堂川に入渓する。(新規開拓だ。)

そんな今回、あることに気がついた。

地蔵堂川へ入るのに、ここを右折するのは得策では無いということ。

そもそもの道が間違っていたというわけだ。(この矢印にしたがって進む。)

いっぽん橋を渡って。

さらに進んでもう一本の橋。

林道の名は「戦返線」。

河川の名は地蔵堂川。

こちらは駿東郡小山町の。(前回は伊豆市旧中伊豆町の。)

それにしても「地蔵堂川」で、

河川名が重複するというのは、

なかなか珍しいことのような気がする。(ようやく入渓点。)

しかも、

同じ静岡県東部地区で。

「地蔵川」では無く。

「堂」が付くというのだ。

どちらかといえば、

a

前回はいった川のほうが、

b

メジャーな気もするが、

c

こちらも趣のある渓で、

d

神仏、伝記、伝説には事欠かない。(上記数件の画像の通り。)

e

堤体には、入渓点から30分ほどで到着。

f

まずは銘板さがし。

g

施工年度がやたら新しいのは、

h

あとからの“肉付け部分”があるからであろう。

i

水表側の。(白くなった部分。)

j

もともとはこんなにも歴史ある堤体なのである。

k

左岸側の崩落痕が痛々しい。

l

樹はエノキであろうか?

m

夏季における渓畔林の「影」要素が失われたということだ。

n

それは一年通じて響きの面でも・・・。

o

風は微風。

p

歌う。

q

この日は寄り道もせずに帰った。

Ⓐ東名高速足柄SA上り線より(左端の霞掛かった山が金時山)Ⓑ~ⒽJR御殿場線足柄駅Ⓘ鮎沢川(中央)と地蔵堂川(右端)ⒿJR御殿場線足柄駅前ⓀJR御殿場線竹の下踏切ⓁⓂ駿東郡小山町竹之下Ⓝ地蔵堂川(神田橋から)Ⓞ地蔵堂川(橋脚名不明)Ⓟ標柱ⓆⓇ指定地看板ⓈⓉ嶽之下宮奥宮Ⓤ地蔵堂川Ⓥ標柱Ⓦ「戦ヶ入り」の解説Ⓧツツジ科の植物ⓎナンテンⓏ頼光対面の滝(左上の光っている部分)a頼光対面の滝(案内板)b銚子ヶ淵c足柄古道・銚子ヶ淵コースの案内板d地蔵堂川e~k鮎沢川支川地蔵堂川砂防えん堤lm倒木n鮎沢川支川地蔵堂川砂防えん堤o風速計pq鮎沢川支川地蔵堂川砂防えん堤

カーテン

1月14日。きょうはガリガリ君じゃなくて、

こっち。

暖かさと、

目ん玉バッチリを手に入れたところで、

橋を渡る。

霜が下りるほどの状況下で、

24時間営業する店、

わさび色の店。

本日入渓するのは、

地蔵堂川。

まずは万城の滝を見学と、

いきたかったが閉店中・・・。

気を取り直してカーテン滝を見学することに。

カーテン滝といえば、

その細い流路と、

ツルツルの足元が特徴。

一年を通じて「白」、そしてこんなに滑る堤体前は他に知らない。

石の表面に降りかかる水分と、

人々の「靴」によって磨かれた堤体前。

多くの人の目に触れているという証でもある。

美しいものに見とれている時こそ、

注意が必要ということなのか・・・。

さて本日は、もう一基。

奥を目指して歩く。

そこからはブルドーザー道の、

らくらくコース。

a

こちらは落水が苦手という方むけの堤体。

b

カーテン滝前ほどではないが、

c

滑らないよう注意して、

d

(伏流沢を)渡渉した。

e

歌うために。

f

帰る頃にはわさび色がオープンしていた。

Ⓐローソン中伊豆八幡店ⒷコーヒーⒸ八幡上バス停前Ⓓ新橋Ⓔ大見川Ⓕ伊豆市戸倉野Ⓖ原保温泉スタンド(無人営業)Ⓗ大見屋Ⓘ滝川橋Ⓙ地蔵堂川ⓀⓁ「萬城の滝」入口Ⓜ地蔵堂川Ⓝ風速計ⓄⓅ地蔵堂川ⓆⓇカーテン滝(地蔵堂第二砂防ダム)Ⓢ「足もと注意」の看板ⓉⓊ地蔵堂のワサビ田Ⓥワサビの花Ⓦ~Ⓨ地蔵堂の林道Ⓩブルドーザー道ab第2号コンクリートえん堤c風速計de第2号コンクリートえん堤f茎の三杯酢(左)とわさびみそ(右)

大ベテラン

1月6日、向井田橋だが、

この日入ろうと思うのは、川久保川。

向井田川は、また今度の機会(落葉樹が葉をつけるころ)にしようと思う。

予定があったため、入渓は午後に。(右斜めに入る。)

さらに午後にすれば、

路面の凍結リスクが減らせる。

グイグイ登る。

さらにグイグイ登る。

けっこう上まで来た。

登りも登ったり。(丁字路を右折する。)

堂々の標高750メートル越え。(曲がらずに直進する。)

新天城トンネル・旧天城トンネルよりも高い場所というわけだ。

さらに進んで橋を渡ると・・・、

萬二郎橋が現れる。

どうやら萬二郎橋は車で渡ってはいけないようだ。

車から降りて一枚。上流側ではチョロチョロと水の音がしている。

下流側。ここを下っていったところに堤体がある。

「民」側にバックして、駐車スペースに車を停めた。

準備を済ませ、気温を測ってみる。13.8度。

ここが入渓点の沢。

あえて堤体のある沢でないところから降りて“V字を描くように”折り返す。

いきなり2階を見るという行為は、あまりすべきでは無いと思っているからだ。

憧れってものが大事でしょ。何でも。

下の世界(1階)にいながら、上の世界(2階)を想像する。

想像を張り巡らせる。きっと見た目も性格も清らかな大和撫子なのだと・・・。

そして現実を知る。

a

相手は百戦錬磨の、

b

大ベテラン。(↑33に見える?33で間違いは無く・・・。)

c

大ベテランの心の広さ。

d

大ベテランのふところの深さ。

e

そんな相手に、

f

今日もまた歌を受けてもらう。

g

ともに年月を重ねようではないか。

h

人生を楽しく!

Ⓐ向井田橋Ⓑ海抜を示す看板Ⓒ向井田川(大川)河口Ⓓ賀茂郡東伊豆町大川Ⓕ~Ⓗ林道大川小溝線Ⓘ眼下に見える伊豆熱川のリゾートマンションⒿ林道大川小溝線終点の丁字路Ⓚ分岐(箒木山方面は右折)Ⓛ分岐に立てられた看板Ⓜ橋(名称不明)Ⓝ萬二郎橋Ⓞ国有林を示す看板Ⓟ・Ⓠ萬二郎橋Ⓡ林班界標識Ⓢ風速計にて気温を測る。Ⓣ・Ⓤ川久保川源流域の沢(堤体の無い沢)Ⓥ~Ⓨ川久保川源流域の沢Ⓩ・a放水路天端b銘板cモミdアセビ(画像左下)e風速計f川久保川源流域の沢g東伊豆町風力発電所h大川温泉「磯の湯」

大好き河津町!vol.12

最も海側に位置する橋。反対側を見てみよう。

さざ波立つ河津川の水面。

今日は温泉に入りたいな。

いよいよ。

おぉ。

地元犬も初日に参加。

照らす河津浜。

今夏こそは!

この日は元日ということで、

水神社を詣った。

コンビニは田舎の方が進化が早い。

自動釣銭機にて干支を購入。

精をつけたところでさっそく堤体を目指す。

今回は大好き河津町!vol.3で入った堤体を再訪する。

この階段から歩きが始まる。それにしても・・・、

もっと見習うべきでは?田舎に。

完全にリスクゼロというのは、

あり得ないのだということを。(ここは落石注意箇所。)

今日もこうして山遊びをさせてもらっている。

ことに感謝。

射光が欲しいな・・・。

ということで、日が高くなるのを待つことに。(堤体を巻いてみた。)

河津本谷第2号コンクリートえん堤・・・。長い。

「平滑の滝」下でよいだろう。

これは異常気象の仕業なのか?単なる滝あるあるなのか?

天城遊歩道を使って堤体に戻った。

a

いつも通り、風を測ってから、

b

歌う。

c

その後は、自由時間。

d

温泉街まで歩いた。

e

正月らしいものを食おう。

f

これにした。

g

それと朝のリクエストに、

h

応えて終了。

Ⓐ浜橋Ⓑ~Ⓔ河津川河口Ⓕ~Ⓗ河津浜Ⓘ荒倉橋Ⓙ水神社Ⓚセブンイレブン下佐ヶ野店Ⓛ牛めしⓂⓃ宗太郎杉林道(宗太郎園地)Ⓞ~Ⓢ天城遊歩道ⓉⓊⓋ「平滑の滝」下Ⓦ銘板ⓍⓎⓏナメa風速計b「平滑の滝」下c水垂駐車場d河津七滝案内図e出合茶屋fおしるこ(冬期限定)gh七滝温泉ホテル

2020年を振り返って〈後編〉

12月24日は狩野川の河口に。

この日は風が強かった。

干潮を狙って撮りに行ったのに、

高潮気味・・・。

曖昧だった表記を統一しようと思う。

こっちが左岸。

こっちが右岸。

海を正面に見れば、全く迷うことは無い。

問題は・・・、

店主には逆らえないということ。

チャリーン☆(購入。)

じゃなかった・・・。

問題は、

ご存じの通り、

堤体前に入った時のこと。

こうなるから。

いつもごひいきくださる皆様にとっては周知の事実。

いつも応援してくださりありがとうございます。

今年の締めは、

ここにしようと思う。

暗くなるのを待って挑んだ。

そろそろいい頃だろう。

選んだ曲はD547 An die Musik(シューベルト)

帰りに大平でクリスマスケーキを購入。

来年もまた、よろしくお願いします。

Ⓐ狩野川河口Ⓑ江川水門前Ⓒ・Ⓓ狩野川河口Ⓔ江川水門Ⓕ狩野川河口左岸Ⓖ狩野川河口右岸Ⓗ狩野川河口右岸(不動岩前)Ⓘ千漁家Ⓙ沼津港のネコ様ⓀメギスⓁ旧眠雲閣落合楼前Ⓜ瑞祥橋Ⓝ天城遊歩道Ⓞ・Ⓟ水恋鳥流路工Ⓠ堤体横の階段Ⓡ水恋鳥広場の木橋Ⓢ猿橋と看板Ⓣ猿橋と与市坂川Ⓤ堤体前Ⓥ風速計Ⓦ堤体全景Ⓧ大平ミニⓎクリスマスケーキ

2020年を振り返って〈前編〉

伊豆長岡駅といえば、

自治体名は伊豆の国市。

いつも「通過」するばかりなのだが、

今日(2020年12月21日冬至)は寄り道していくことにした。

この町にもきっと素敵な場所があるだろうと、

階段を下りると、

草がボーボーに生えていた。

それでも、細い踏み跡に沿っていくと。

ワンドに出た。振り返ると、

ほら。

車に戻った。

割と住みやすい町なのかもしれない。

何度も目の前を通過した。

この道を使って。

車に戻った。

お世話になりました。

たまには左折してみよう。

やっぱり越えてしまう。

牧之郷駅近くの、

森の番人の住処。

国交省系の方もお世話になりました。

再び伊豆の国市に入った。

でも熱海市に抜けてしまう。

急坂を下る。

海も山も、

好きなのは、

a

自分自身の強みだと思う。

b

渓に下りる。

c

クリスマスっぽいカラーリングをどうぞ。

d

そういえば今年はこれを初導入した。

e

渓畔林がこれだけ良ければ、

f

響きは間違いない。

今日も大成功。

Ⓐ伊豆長岡駅Ⓑタイムズ伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅Ⓒ南條交差点(西向き)Ⓓ千歳橋Ⓔ狩野川堤防Ⓕ狩野川堤防の階段Ⓖ狩野川堤外地ⒽセイタカアワダチソウⒾ狩野川Ⓙ逆さ富士Ⓚ南條交差点(東向き)Ⓛアピタ大仁店Ⓜ城山Ⓝ伊豆縦貫道Ⓞ狩野川堤防Ⓟ狩野川漁業協同組合Ⓠ大仁橋南詰Ⓡ白坂橋Ⓢ・Ⓣ関東森林管理局伊豆森林管理署Ⓤ「水の防災」講習の資料(沼津河川国道事務所作成)Ⓥ伊豆の国市下畑Ⓦ山伏峠Ⓧ県道80号線Ⓨ国道135号線老松橋Ⓩ熱海宮川(河口付近)a熱海宮川起点看板b堤体前右岸cフユイチゴd風速計表示e堤体前左岸f銘板g堤体全景

惹きつけている!

だるま山高原レストハウス

12月14日正午過ぎ。まずは伊豆市修善寺にある展望台へ。
入渓前に美しい駿河湾と富士山、そして自身の在住するまち沼津市を見ておこうという事で展望台のデッキ上にあがった。

もう午前中の寒い時間帯は越えてしまったが、それでも遠方の景色の見通しは良く、奥には山梨や神奈川県境の山々までが見える。そして奥から徐々に近づいてきたところに静岡県東部の市街地、一番手前側の海に接しているあたりが沼津市だ。

沼津市を南側から眺めることが出来る、数少ない、非常に貴重なビュースポット。

ふと右横、ほぼ全面ガラス張りになった建物の中を見る。室内では自身と同様、遠くの景色を見ながら、さらに食べ物を口に運んでいる人が数名いる。こちらの展望台のデッキ上とは環境が打って変わり、コートを脱いで食事を楽しむという余裕っぷりが垣間見られる。

エアコンの効いた室内の暖かさ、美味しそうな食べ物。

たまらず誘惑に負け、車を停めた駐車場側まで戻り、正面入り口から室内に入る。建物の名は正面入り口側の外壁に書かれているとおり「だるま山高原レストハウス(達磨山高原レストハウス)」。

テイクアウトのメニューはありますか?

聞けば、一部のメニューについては持ち帰りが可能だという。エアコンの効いた室内に誘惑されて店内を訪れたのであったが、自身の年齢と置かれている立場(旧修善寺町外からの訪問者ということ)を考え、テーブルは他の方に譲ることにした。

入り口近くで商品の出来上がりを待つ。清算をしたレジの横には展望台デッキから撮影したとみられる美しい景色の写真が置かれている。これは日本の山の象徴ともいうべき富士山が含まれているあたりは、外国人向けなのかな?と。

昨年の今頃であったら、外国人も日本人も来る人は大歓迎。お互い国際交流も楽しみましょう。で、間違いは何も無かったはずだ。異論を唱える者など誰もいなかったと思う。

それが年明けまもなくからの・・・。
海外、そして日本全域が“怪しい地域”となってしまった。そしてそういったことには東京都とか大都市圏だけの問題だと思っていたのだが、今や伊豆の田舎の町でもウイルスの蔓延が明らかに。

自身で出来ることは、感染の予防。手洗い、消毒、マスクの着用、密の回避。
個人的には移されることもそうだし、移すことも怖い。移した先によっては莫大な経済損失が発生することも考えられる。

社会的距離・・・。とやらを。

砂防ダムを目指して、その道すがら観光地に接していながら、その地域の人に必要以上に関わることが出来ないというのは、非常に、非常に残念でならない。

懇願の年の瀬。来年こそはいい年にしたい。

ようやく出てきた食べ物と代金を交換し、店を出る。車に乗り込みそのまま東進。およそ1.8キロ走って現れた「達磨山林道」入り口に右折して入る。そこからさらに1キロほど走って車を停めた。

一沼津市民としてうれしい眺望。
“高原”、“レストハウス”にしては良心的価格。
みそおでん
こちらは鹿味噌おにぎり
夜景も美しい。

アブラハヤ

朱い欄干の橋がある。橋の名は「三ツ石橋」。
車は三ツ石橋をわたってさらに進み、道幅の広くなったところに駐車した。橋上を通過した時点で確認をしたが、上流に見える砂防堰堤(修善寺川第1堰堤)は今日は伏流寸前、ギリギリ落水の状態。

白泡を伴うほども無く、放水路天端から堤体水裏をコーティングするように、コンクリートの表面に薄い皮膜を作るように水が落ちている。

これは電気稼働の噴水では無い。一見故障したようなその姿を見せる堤体本体であっても、この水量こそが自然ありのままの姿であり、逆に言えばこの時期にしか見られない堤体の魅力なのである。

落水で鳴らす。ばかりが堤体では無く。

時には大人しく、静かに黙り込み、気品を感じさせる堤体が時にこうして目の前に現れることがある。
堤体前には渓畔林によって作られたうす暗い空間。うす暗い空間から感じられるのは、艶(あで)と、色気であり、つまりのところ、
「惹きつけている!」。

今日のように時には、水量少なく、植物に勢い無く。

その弱々しさを、その苦しそうな感じを、同情して「癒やされた。」なんて言うことは、間違っても無いだろう。

池のように静かになってしまっている川面も、溜まっている泥も、石や護岸にこびり付いている蘚苔も、そこに枝ながらも影を落とす樹木も、すべてが、
惹きつけている!

朱く染められた欄干は着物のよう。これも非常に重要。

惹きつけられてしばらく、その池のように静かになっている川面を眺めていたら、一匹のアブラハヤが上まであがってきて一輪の波紋を作った。

おい、スケベ野郎~。

わずか数センチばかりの小魚にバカにされたような気がした。

コンニャクも食えないガキにこの魅力がわかるか!

先ほど買ってきたみそおでんにかぶりつきながら、こっちは大人で偉いのだと魚に向かって訴えてやった。

違っているのはわかっている。

よく見れば、ここは最近「剃り」ほどの施しが入ったようで、前より一段と綺麗になっている。右岸(向かって左側)からはカバノキ科ヤシャブシが伸びていたはずで、左岸側にはほぼ垂直に伸びるアカメガシワの木があったはずだ。

伐ったことで、がぜん堤体が見やすくなった。その差は落葉樹が元気になる夏場だとさらに顕著になって現れることであろう。

アブラハヤよ、来夏にでも再会しようではないか。

再訪を誓って三ツ石橋をあとにした。

買ってきたみそおでんを食らう。
53歳の色気。
修善寺川第1堰堤

地元の厚意

その後は、2時間ほど北又川を散策したあと、場所を湯舟川に移すことにした。達磨山林道をさらに船原方向に進み3キロほど走って牧場橋手前を左折する。

ところどころ暗くなった人工林を走り抜けてゆくとニホンジカが突然林道を横切ったりする。腕時計の示す時間は午後3時半。まだ明るくあろうとも、もうそうそう長くは無いのだということを山の居住者の登場で知る。

桂大師への登山道前を抜け、さらに行くと湯舟川ふれあい公園入り口。公園内に入って上流側に車を走らせてゆくと、ケヤキの木がみな枝だけになっている様子が目に入ってきた。前回来たときはこんな状態では無かったはずだ。

ソロキャンプとやらが・・・?

今夏は流行ったか?例のウイルスの影響により。“使用感”は例年通りといった感じを受けたが、何せトイレが無いから・・・。人によってはキツいのでは?そもそもここはキャンプ場では無いし。

いずれにしてもゴミは持ち帰ろう。お互いに。地元の厚意もあって使えているのだということを忘れず。ゴミも灰も・・・、全てを。

ゴミは持ち帰ろう。
湯舟川ふれあい公園
この木々の感じも。好きなんだなぁ。

公園最上流部のスリット堰堤である湯舟川第6号床固工の横に車を置き、準備を整える。先ほどの北又川はかなり伏流気味であったが、こちらの湯舟川は水がしっかりと流れている。

午後3時40分。踏み跡を下りて川の中に立ち入る。そのまま上流方向に歩くとものの10分もしないうちに湯舟川第2堰堤に到着。

堤体前の空間を見て前回(今年の9月)の時との違いを思い出す。川石の配置はあまりよく覚えていないが、当時から現在までの期間中、目立って荒れた実績は無いはずなので変わってはいないだろう。

水量は前回より確実に落ちているので、今回の方が比較的イージーに鳴らせることが出来るのではと予想。果たして・・・?そして、一番の違いはやはり渓畔林の状態。

さきほどの湯舟川ふれあい公園のケヤキの木々がそうであったように、全体的に葉が落ちて枝だけの状態になっている。もともとここは川の中央付近にほとんど何も覆いかぶさるものが無いオープンな場所なので、より一層、空まで突き抜けて非常に明るい空間が出来ている。

早速Vメガホンをセットし、声を入れてみる・・・。よく響く!

状態としてはかなり良くて、例えば堤体水裏、堤体二階部分、両サイド、いずれの方向に声を入れてみても大変に良く響く。周辺に生える木々が枝だけになって、その枝に声が当たって返ってくる感じがなんとも心地よい。

堤体前空間に並ぶ石、堤体本体のコンクリート、木々の幹、枝すべてがよく声を返してくれる。

かなり遊べる堤体だ!

夕暮れで暗くなるまでの間、歓喜とともに音楽を楽しんだのだった。
夕暮れで暗くなるまでの間。
夕暮れで(悔しくも記事はここで)終わり。

あぁ、
ここから温泉って、
書きたかったなぁ・・・。

風は1.8m/s
こんな立派な木が、
生えていたということを知る。
それはコゴメヤナギのこと。
なぜか水没後すぐには枯れない。
堤体全景。