前回の記事では沼津市戸田の観光スポットとして雉ヶ尾滝や戸田しんでん梅林公園を紹介させていただいた。いずれの観光スポットも目指した砂防ダムに隣接する形でそこにあったため紹介することになった。特に戸田しんでん梅林公園に関してはトイレや駐車場を備えているという事もあって、現地で野外活動をしてみようと思っている人にとって有益な情報を発信できたと思う。日頃から伊豆半島各地の砂防ダムを訪問している私自身にとって、そこにたどり着くための “足”は常に自家用車であり、電車やバスと違って時間に縛られることなく自由気ままにどこへでも行ける反面、最終的に車を停めるところ、つまり駐車場に苦慮するケースが多い。
適正な駐車場所への駐車
どこの山に行ってもそうなのであるがその土地の所有者、管理者、地域住民のところへ足を踏み入れるよそ者の自分自身としては、なるべくそのような方々とトラブルを起こさないように行動すべきであると思っているし、ではどうすれば良いかといえば、まずはその足を踏み入れる際の第一歩とも言うべき適正な駐車場所への駐車ということに関して、何が何でも正しいあり方を体現しなければならないと思っている。これは案外難しいことで、たとえば初めて行った土地で、―あぁ、あそこに車が停められる!―と判断したとする。しかしその場所は普段、その地域の林業者や農家の方が仕事をするにあたって作業用車両を置いておく専用駐車スペースであったりしたらどうであろうか?どうであろうと言ったってそんなことを初めて訪れたよそ者は知るよしも無いわけで、良かれと思って駐車する→じつはダメでもめ事になる。となるのだ。幸い私自身においては未だかつて砂防ダム行脚においてそのような経験はないのだが、各地の林道にそういった車を停めてもいいのか、ダメなのか?あやふやな場所は多数みられるし、そのような場所にはできれば車を置きたく無いわけで、であるからこそ公式的に「駐車場」として解放されている戸田しんでん梅林公園駐車場のようなところは大変にありがたいのである。
戸田もてなしの里公園
前回の記事に貼り付けた画像を見ていただければお解りの通りである。画像にある看板には「戸田もてなしの里公園」とあるが、今回はそちらを紹介しておこうと思う。交通アクセスは、看板に従って進む。これだけ。道形に数百メートル行くだけで公園に出ることが出来る。広い芝生はグランドゴルフ場を兼ね備えた芝生広場で当日(2019年5月20日)はセイヨウタンポポが咲き乱れていた。公園の設備としては戸田しんでん梅林公園同様トイレ、駐車場があり、そのほか公園の最も西側の一角にはタチバナ農園があり、なんとここは公園の利用者向けに農園が開放されているという点が珍しい。また、公園の南側には画像にある案内図の通り「四季の林木漏れ日スポット」というエリアが設けられ広葉樹の下を散歩することが出来る遊歩道様の道がある。その遊歩道を外れ、さらに南側に寄ると公園の敷地を区切る鉄製のフェンスがあってフェンスの下には戸田大川が流れている。戸田大川は公園から見て崖の下にあり公園から川の中へ立ち入って遊んだりすることは出来ないのだが、川のせせらぎの音を聞くことが出来る。
大好物
そして何を隠そう、そのせせらぎの音の一番“鳴っている方向”に目をやると見えるのである。そう。私の大好物の砂防ダムが。
堤高は副堤も合わせて約10メートルほどあり、なかなかの規模である。前述の通り崖の下という位置関係にあるため降りることは不可能であるが、いずれ何かの機会にアクセス方法を掲載しようと思う。とりあえず今回は3年前の11月頃に撮影した画像を貼っておく。
川のせせらぎが楽しめる公園。芝生広場やタチバナもある。戸田に行った際は是非訪れてみてはいかがであろうか?