今回は、
スタート地点に
温泉が付いているというところ。
退渓後は、
非常に贅沢な時間を過ごさせてもらった。
では時間が遡って
2月18日午前10時。
快晴の空が気持ちいい。
「天悠」前の坂を下り、
丁字路。
左を見れば小涌園ユネッサン。
右には岡田美術館。
岡田美術館の方向へ。
三河屋旅館前で左に折れ、
坂を下る。
「源泉の宿千條」の看板を見て右折。
直進。
「千条の滝」看板にしたがって進む。
千条の滝着。
ここで今回のテーマ“方位”を測るためのコンパスが登場。
千条の滝はおおよそ南向きのようだ。
自然の力によって形成された滝は、
コンパスの“当てどころ”によって方位が変化してしまうため非常に不正確だ。(それぞれ方位が異なって計測されてしまう。)
しかしながら、その温かみのある曲線美は見る者に安らぎを与える。
げっ・・・、
ホントに温かかった・・・。
A,箱根小涌園元湯森の湯 B,ハコネコ(左:ボンジャー・ノン 右:ボザッピィ)D,箱根小涌園ユネッサン E~G,ユネッサン駐車場 I,足柄下郡箱根町二ノ平 K,箱根小涌園ユネッサン L,岡田美術館 M,国道1号線 N,国道1号線(三河屋旅館前) O,千条の滝通り(美山楓林前) P,「源泉の宿千條」の看板 Q,(源泉の宿千條まえ) R,足柄下郡箱根町小涌谷 S,千条の滝 T~U,シルバ レンジャーNO.3 V~W,千条の滝もどき X,千条の滝 Y,赤外線温度計(水温) Z,ハイキングコース案内図
入渓しよう。
入渓は前回と同じ蛇骨川。
遡行する。
間もなく現れる合流点を直進し、
現れる低い石積み堤。(よじ登って越える。)
低い石積み堤を越えたところ。
さらに遡行する。
渓畔林に覆われた渓は温度上昇しにくい箇所も。(残雪の多い区間。)
暫く歩くと橋が現れる。
橋を潜る。
jの画像中央に見える堤体にやって来た。(この堤体は巻いて越える。)
目的の堤体着。
およそ23メートルの流路が印象的な堤体前だ。
では今回の本題、堤体の方位の測り方。
ポイントは5つ。(※3~5は後述。)
ポイント1:画像の通り「中心の線」の値を読み取ること。
ポイント2:(右手人差し指がさす)定規の面を堤体水裏に押し当てること。
まずは何も無いところで練習。
定規の面を堤体水裏に押し当てたまま、コンパスのリングを時計回りもしくは反時計回りに回す。
回す動作の最終地点はリングのN極と磁針のN極が重なるところまで。
重なることが出来たら「中心の線」の値を読み取る。(この画像の場合は269度だ。)
それでは実際に堤体の方位を測ってみる。
まずは堤体水裏に定規の面を押し当てる。
押し当てたまま、コンパスのリングを時計回りもしくは反時計回りに回す。
回す動作の最終地点。
「中心の線」の値を読み取る。(220度だ。)
リングのN極と磁針のN極が重なる動作が完了したら、コンパスは堤体水裏から離してしまって構わない。(衝撃などでリングが回らない限り、方位は“保存”されるため。)
堤体を最も美しい状態で見るため、
今回もまた方位を測った。
太陽の光がもたらすものの見え方。
太陽の光がもたらすものの温度変化。
太陽の位置が変化するからこその現象。
太陽と堤体の関わりに対する興味が尽きない。
また次回の砂防ダム行脚でも、
堤体の方位を測ろうと思う。
a~d,蛇骨川 e,堤体名不明 f~h,蛇骨川 i~j,橋(名称不明) k,堤体名不明 l~m,堤体名不明 n~u,シルバ レンジャーNO.3 9,鳥瞰図
撮影日 2022年2月18日
堤体データ
堤体名不明 水表方位220度(南西)
気象(午後1時半)
気温9.3度 水温11.2度 石の温度13.0度 無風
※について
ポイント3:コンパスをなるべく水平に保つ。“なるべく”で構わない。大きく傾けた時には磁針は著しく機能しなくなる。
ポイント4:リングのN極と磁針のN極が重なる動作においては真上の方向からコンパスを見る。こちらも“なるべく”になってしまうが、前後左右斜め上から見て誤差が生じることを確認してからおおよその真上を見定め、リングのN極と磁針のN極を重ねる。(前後左右斜め上から見て誤差が生じることを確認≫毎回行う。)
ポイント5:コンパスの使用温度に気をつける。(今回使用したシルバ レンジャーNO.3はマイナス40度から60度まで対応している。)
以上、シルバ レンジャーNO.3を使い始めて4ヵ月!の初心者が独自に編み出した堤体の方位の測り方である。方位を調べるという行為の先には美しい堤体を見るという目的がある。(私の場合。)
砂防ダムをはじめとした堤体類をもっと好きになるための補助として、今回のエピソードが少しばかりでも皆様のお役に立ってくれれば幸いに思う。