社内販売製品

うまいよね!コレ。

ある日のこと。会社の休憩室でいつものように昼食後に米菓をポリポリやっていると、青物系釣り師兼売り場担当のI氏から声がかかった。「森山さん、それどこで買ったんスか?」 私「えっ、これは○○(近所のスーパー)ですよ!」 I氏「そうじゃなくて、ウチじゃ無いところで買ったんスか?」と。なるほど。売り場の光景を思い出してみればそうである。最近のホームセンターというのは私の勤務しているところに限らず、やたらと菓子やらカップラーメンやら飲料やらの加工食品を販売しているではないか!自分自身幼かった頃を思い返してみると、まだその頃はホームセンターが食品を取り扱っていることなど無かったような気がする。それがいつの間にか、本当に、気がついたときにはそういった加工食品を置くのが当たり前になって、犬用、猫用、人間用すべての食べ物をホームセンターが用意していることが現在では何もオカシい事では無くなっていた・・・。比較的広い売り場面積を生かして商品をドカンと大量に、中には外梱のダンボール箱のままどうぞ!とやっているものもあり、店全体の売上げ対における比率も決して小さくはない。ホームセンターとはどんな業態ですか?と聞かれたら、幼少時代であったら「食品以外のありとあらゆる生活雑貨を取り扱うお店です。」みたいな感じで説明がついたのかもしれないが、こんな現在の様子では言葉で表現のしようが無い。たかが小売業といえど、時代とともに変化をしていかないと生き残れないようなのである・・・。
ちなみに、このI氏との席に同席していた、ラージマウス系釣り師兼売り場担当のM氏は同一地域、ライバル社の某ホームセンターでショッピングカート一杯にしたビールを押していたところを自店幹部のT氏にブッキングしてしまい、ジロリとやられてしまったそうである・・・。I氏はとてもユニークな方、M氏は器の大きい方、T氏はコミュニケーション能力に長けた方なので、私の件も、M氏の件もおたがい苦笑い程度で済んでしまうのであるが、いやはや世間は狭い。社内販売製品を他社で買うときは要注意である。

接触冷感素材

最近、他社で買ったものに接触冷感素材のシャツとタイツがある。ホームセンターはご存じの通り、作業服関連も取り扱っている。当然のことながら接触冷感素材のシャツもタイツもその商品群の一部で勤務先の店舗にも置いている社内販売製品だ・・・。これらは自宅から近いところに作業衣料専門店があるためそちらで購入した。接触冷感素材の衣料についてだが、実は私自身恥ずかしながら今回初めてこちらを購入させてもらった。よって、これを着るのも今回が人生で初である。接触冷感という名の通り、生地に触れたときに冷たい感触が得られるようなのでこれからの夏の砂防ダム行脚に役に立つのではないかと思い、製品のことがよくわからないながらも導入しようと決めた次第である。まぁ、実際店頭で触ってみたときの感触として「これは行ける!」というのがあったのだが、一応購入後にネットで調べてみた内容としては、〔①繊維中に水分を多く含むこと。②熱伝導率、熱拡散率が高いこと。③触ったときに少し硬く感じる(シャリ感)こと。日本化学繊維協会HPより。〕とある。これら3点の原理によって生地に触れたとき冷たく感じるようなのであるが、実際フィールドで使ったときにどうなのであろうか?殊に砂防ダム空間という渓流での使用が前提となり、ウェーダーとの併用が必須となるためその相性というのがとても気になるところである。

接触冷感素材のシャツとタイツ
サイズは大きめのものを選んだ

ズブズブ

これまで私自身が釣り人の立場でウェーダーを履いてきたことはすでに当ブログに書かせてもらった通りであるが、夏場のウェーダーというのは本当に暑くてしんどい。なにせ、水の侵入を防ぐためにこのウェーダーという工業製品は足先を布が包み込むようになっているのだ。よく元プロボクサーのタレントさんがテレビで僕のサウナスーツは痩せますよ!みたいに薦めている光景を思い出すのであるが、アレってこんな感じなのかな?と思うくらい、夏場のウェーダー内は汗でズブズブになってしまう。そういった状態に陥ることから少しでも遠ざかるべくウェーダーと肌との間に接触冷感素材の生地を一枚はさむ。ということをやってみようとなったのであるが、夏の太陽が照りつける炎天下の中ではどうなのであろうか?そもそもそのような状態にあっては音楽家としての歌心というか、歌に対する気持ちの面で表現が困難な状態になるというのは過去の経験から明らかであるから、敢えてそういった条件を選ぶことは必要ないであろう。フィールドテストは早朝の涼しい時間帯をねらって前回も入った河原小屋沢で行った。

ポケットが無いためハーフパンツを1枚履いた。
+ウェーダー

実に軽やかなものであった

8月1日、河原小屋沢に向かって自宅を出た。件の接触冷感素材のシャツとタイツであるが汗が一切付いていない状態からのテストがしたかったため今回は自宅で装着せず、現地で着替えて身につけることとした。

猫越川右岸側林道の道幅が広くなったところに車を置き、そこで着替える。

「おぉ!」と言ったか言わなかったかはもう今となっては覚えていないが、その時その冷たい感触には非常に驚いた。上半身下半身ともに体表が冷たいものに触れ続けているような感覚でとても心地よい。タイツの方は表面がつるつるしていて引っかかりが無く、これならウェーダーの内部生地との干渉によるトラブルも少ないであろう。すねの外側部分が一部メッシュ生地となっていてそれ以外の部分がいかに素晴らしいのかがわかる。メッシュの所は生地の隙間が大きく、風によって空気が肌によく当たるはずなのであろうに、それ以外の接触冷感素材部分の方が圧倒的に冷たいのだ。wunderbar!
ではウェーダーとの相性はどうか?下半身にウェーダー、上半身にフローティングベストを纏う。いやはや、驚いた。冷たい感触は全く変化しなかった。このあとのことを言えば、ウェーダー内、つまり接触冷感素材に対して汗をかいたのだが、その汗をかいてからの方がさらに冷たさ、涼しさが倍増して感じられた。当日この装備で河原小屋沢の林道を歩いた時間は往復で1時間弱。早朝の時間であったため、より汗を多くかく炎天下の中でのテストではなかったが、そもそもの目的は音楽である。敢えてそのような条件下でやる必要は無い。接触冷感素材のもつひんやり感に包まれながら快適に行き帰りの行程を楽しむことが出来た。また、他社で買った社内販売製品を共にしたこともあいまって、この日の砂防ダム歩きは普段の仕事を忘れさせてくれる、精神的に解放された実に軽やかなものであった事もそれに付け加えておきたい。

盆栽岩の砂防ダム上の様子。河床が一気に持ち上がる。
↑の河床にある低い堰堤。2017年3月。
入り口ゲートから25分くらいの地点にある堰堤。(今回の目的地。)

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