三園橋から狩野川を見る

三園橋から上流方向を見る。

画像は沼津市の中心部を流れる一級河川「狩野川」の三園橋からの眺望である。

6月27日、この日は沼津市役所に所用があったため午前中は沼津市内で過ごすこととした。本日の予定であるが、前回、神奈川県足柄下郡箱根町を流れる須雲川上流域の大沢で、夕方に入渓して“いい思い”をしていたため、今日も夕方に入って日没前の暗がりの中、音楽を楽しんでやろうと考えた。ただ気になるのは本日の天気が雨予報であるということ。場所の選定にあたっては過去の履歴から活動が可能な場所を選んだつもりであったが、その場に立ってとどまっているのがためらわれるような土砂降りの雨になってしまえば、選定も何も無い。せっかく現場まで足を運んで何も出来なかったでは時間もお金も無駄になるため、市役所からほど近い、三園橋へ様子をうかがいに行ったのだ。
―市役所前の歩道橋階段を下り、狩野川の堤防に向かう。おそるおそる川の様子をうかがう。川の様子は?いや、何ともない。夏場の標準的な水量で何事も無く流れている。―
本日向かう猫越川はこの狩野川上流部の伊豆市湯ヶ島で合流する支流河川のため、この川の様子をうかがうことが上流部の状態を把握するヒントになると考えたゆえの様子見であるが、この沼津市内、市役所近くの三園橋より見た狩野川の様子からは濁流となっていることも無く安定して流れているようである。

狩野川の様子を途中、旭日橋(伊豆市大平)でもうかがう

猫越川

本日目指す猫越川であるが前述の通り、伊豆市湯ヶ島にて狩野川に合流する狩野川水系の川だ。アクセスとしては伊豆市、国道414号下田街道をひたすら南下し、嵯峨沢橋、市山交差点を通り過ぎ、その直後にある右方向への分岐を折れる。分岐手前側には東京ラスク伊豆ファクトリー(旧天城湯ヶ島町役場)の看板があり、分岐の奥側には「あまご茶屋」の看板があるのでそれらを右折の目印にすると良い。そのまま道なりに進むと湯ヶ島温泉の温泉街に出られ、そこを通過し左手側に橋を挟んで「いずみ園」(日帰り温泉施設)を見る。その「いずみ園」からさらに500メートルほど進むと「水抜橋」というガードレール製欄干の橋があるので渡り、直後のT字を左に折れる。折れたのち2.3キロほど車を走らせるとY字状の分岐が現れる。(本日入りたい)堰堤へはこのY字分岐を左へ行くのだが駐車スペースが無いため、ここはいったんY字分岐の右側を選択し100メートル以上登る。100メートル以上登ることで民家が途切れ、林道となるためそこより先、道幅の広くなったところに通行の邪魔にならないように車を置く。

これまた途中の持越第2床固。ここでも異常は見られない。

一般車両等通行止め

6月27日午後3時30分、準備を済ませY字分岐に向かって坂を下りる。車に乗っていた間はなんとか持ちこたえていたのだが、車を降りたとたん、雨がパラつき始めた。予報通りの雨天という感じで、むしろこの時間まで降らずによく持ったなという印象である。Y字分岐を左方向に入り、「猫越川橋」という橋を渡る。この橋の入り口には、画像にあるようなゲートが設置され、一般車両は中に入ることが出来ない。ここから猫越川の支流河川である河原小屋沢に入る場合はこの一般車両等通行止めの規制は少し不便な感じもするが、本日入る猫越川の砂防堰堤は橋を渡ってすぐのところにあるのでさほど気にならない。橋を渡り終え、林道を右側に外れるとすぐに砂防堰堤を見ることが出来る。

猫越川橋とゲート
猫越川橋の上から猫越川を覗き込む

基本は中止すること

今回この場所を選んだ理由というのは雨予報が大きく影響している。どこへいってもそうなのであるが砂防ダムの音楽というのは通常、川の中に立ち入って行うものなのである。今その時間まで、今そのとき、そして今はまだであるけれどこれからの時間、そのいずれかの時に自分と自然環境の間に雨が介在するようであれば、それは危険回避のために中止するのが本来なのである。もし、そのような場合でも活動をしたいというのであれば、橋の上からであったり、川の水面からの高さが十分に確保された場所を選ぶことになる。本日入った猫越川橋上流の砂防堰堤はその後者にあたるような場所で、雨が降っているようなときでも比較的安定して楽しむことが出来る場所である。川の水が堰堤を落ちてすぐ、向かって右方向に大きくカーブしそこから猫越川橋の橋下に吸い込まれるようにして流れている。川の大きくカーブした内側には、上流部より流されてきたのであろうか?大きな石がゴロゴロしていて、そのゴロゴロした石に根が絡みつくようにして樹木が生えている。そんな大石、樹木、土で形成された陸続きの洲の上で本日は音楽を楽しんだ。洲の高さは川の水面よりもだいぶ高いため、恐らくここ数年、その大きな石たちは川の濁流を被ることなくそれぞれの場所に安定した形で保たれているようで、全体的に苔むしており、さながら庭園のような雰囲気を持った場所である。天気が晴れていれば、もう少し楽しさがアップしたのでは無いだろうか?そのことだけが少し残念であったが、それでも雨予報が出ているなかで砂防堰堤に来て歌うことが出来たこと、これに関しては良かったと思うし、この場所も前回来たとき同様変わることなく(異常なく)存在していて、それをこの目で確認できたということについても収穫であった。帰りには―秋の紅葉シーズンにまた来ようか?―と思った次第である。

堰堤全景
この撮影地点辺りから歌う

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