
月も変わり7月。
本格的に夏のシーズンを迎える。
そういえば先月、「呪文を唱える合唱曲」こと鮎の歌の取材で修善寺温泉に行った時、竹林の小径内にある観光案内所で「伊豆市まるごとガイドMAP」なるものをもらってきた。
伊豆のことをいろいろ調べたりしている自身にとって観光パンフレット一つでもそれはそれは貴重な情報源となる。特に伊豆市は、平成の大合併によって生まれた自治体で、大変に広い面積を有している〔県の面積の4.1%を占め、現在、浜松市・静岡市・川根本町に次いで4番目に広い基礎自治体である。Wikipediaより〕ため、その全てをうかがい知るということがなかなか難しい。
パンフレットは伊豆市観光協会発行ということで、単純に伊豆市の面白いところを選抜した内容になっており、通常のガイドブックに載らないような非常にローカルな内容も多く含まれている。
餅は餅屋・・・、というか観光情報に長けているのは、実際その土地に住んでいる人なのだということを改めて思った次第だ。

めくって裏面
「伊豆市まるごとガイドMAP」をめくって裏面。上から修善寺、中伊豆、土肥、天城湯ヶ島と大きな字で書かれている。そう、これは伊豆市の合併前の自治体名、田方郡修善寺町、田方郡中伊豆町、田方郡土肥町、田方郡天城湯ヶ島町に分けてそれぞれ観光スポットを解説しているのだ。
そして、その合併前の自治体を解説しているのが伊豆市キャラクター「伊豆乃四姉妹」。それぞれ修善寺は長女、伊豆乃紫(いずのゆかり)、中伊豆は三女の伊豆乃翠(いずのみどり)、土肥は四女の伊豆乃桜(いずのさくら)、天城湯ヶ島は次女の伊豆乃葵(いずのあおい)が担当している。
もちろん春夏秋冬の四季に分けて紹介。
これは伊豆市という自治体が大変に自然豊かな環境にあることに起因している。やはり見どころと言ってもその多くは季節限定なのである。修善寺梅まつりを見るにしても、中伊豆で田植体験をするにしても、土肥でとびうおすくいをするにしても、時期が限定されている。
時期を限定して、一年のうちにその時しか楽しめないことを催すのは当地に住居を構えた地元民たち。
ふところ大きく、自分たちだけで無くよそから来た人たちにも喜んでもらおうと、各催しににそれぞれ「実行委員会」を設けて、組織をして、人員配備した現地で観光客を迎え撃つ。
人を迎える仕事は人がする。なんと素晴らしいことか!
今年の入り込み客数はどんなだと、期待にむね弾ませる・・・、
はずだった。
でもどうやら今期は、
非常に厳しいようである。

貴重な川の水遊びエリア
せめて川遊びくらいと思うのである。
7月5日早朝、伊豆市の水恋鳥広場に降り立った。ここは伊豆市旧天城湯ヶ島の大滝地区に作られた堤高4メートルほどの堰堤(個人的呼称はダイダルウエーブ堰堤)よりすぐ上流に設けられた、親水公園である。
流れる川は本谷川、与市坂川の2本。メインの流れとなる本谷川は狩野川本流の上流域での呼び名。流れは分厚い。
その分厚い流れにさらに加わるかたちで、与市坂川は合流している。
そして狩野川本流の上流域と言ってしまったとおり、ここは本来であれば分厚い流れがゴロゴロした石を叩くようにしてつづく渓流区間になるところなのであるが、※堰堤の滞留土砂によって川の勾配は緩やかになり、川の東岸側に幅の広い洲を形成している。
その洲を有効利用するかたちで作られたのは親水公園。
水恋鳥広場(みずこいどりひろば)と名付けられたこの親水公園は、バーベキューエリア、魚獲りエリア、野外ステージ、シャワー、トイレ、売店完備、ペットOKという完璧さ。そして、おそらく普通乗用車20台程度は軽々停められてしまうであろう駐車場を併設していると言えば、ここの洲の広さを想像してもらえるか?
伊豆市観光協会天城支部公認で、本谷川の清流をまるで流れるプールのごとく楽しむことが出来る。昨今の世の中で、水の事故が危険危険と言って禁止にもできるであろう、そんな中にあって認可をされた貴重な川の水遊びエリアがここにはあるのだ。
どうか、このようなアウトドアレジャースポットを有効活用することで、観光業の新しい未来を築いて行けないものかと考えていた矢先であった。
風通しの良さなんてバッチリでしょ。
それでも・・・、
今年は開催中止ということで、決定。
せめて川遊びくらいと思うのである。
※印は事実誤認の可能性あり。



堤体は与市坂川
堤体へは与市坂川を使って。
砂防ダム(与市阪砂防堰堤)は、国道414号線「猿橋」の上流約100メートルほどのところにある。
この堤体は落葉樹による渓畔林が濃く、ゆえにこれから夏のシーズンがおもしろい。
流れは一年通してしっかりしているが、特に今のような梅雨の時期が良いのでは?と思う。水質面を考慮しての判断だ。
与市坂のドカンに向かって声を響かせると、高さ3~4メートルほどの護岸が両岸に入っていて、声をカキーン!と返してくれる。
歌の鋭く響かせるようなフレーズ部分では、かなり楽しませてもらった。そういえば、今回は前回の「梅雨の工作大会」で作ったVメガホンを持ち込んだ。
使用感は上々。ドカンに対して、対抗出来るような武器を手に入れたことが心強い。
今回何かのきっかけで私のこのページにたどり着いてしまったというアナタ。伊豆の水恋鳥広場に行く機会がもしも設けられたら・・・、与市阪砂防堰堤を前に・・・、
大声で自分の大好きな歌を歌ってみて欲しい!
意外と、楽しいかも知れませんよ。
これを書いた現在は2020年7月。読んでいるその年は通常営業されますように。






